三木総合防災公園
10/21(月)、ライオンズクラブ国際協会335-D地区アラート防災セミナーに参加してきました。会場は三木総合防災公園です。ここは消防学校や訓練施設、研究施設、備蓄倉庫などが集積した防災の一大拠点です。兵庫県下にはこのような拠点が他に4つ在るそうです。山奥の敷地は広大で、センター内を移動するだけでひっつき虫だらけになりました。
地震体験車
以前から体験してみたかった地震体験車、過去に起こった地震の揺れのパターンを再現することも可能です。震度6弱の揺れを体験して、阪神大震災の時の揺れは確かにこれくらいだったなあと思い出したり、震度7の地震を体験してこの揺れでは古い木造住宅はひとたまりもないと肌で実感できました。
避難訓練施設
真っ暗で障害物がたくさんある部屋で煙(に模した蒸気)に巻かれながら避難する体験。普段は消防学校の方が訓練で使われているそうです。体験してみて思ったのが、真っ暗な中、火災が発生し煙に巻かれたら避難はほぼ無理です。炎で亡くなる方よりも煙で亡くなる方が圧倒的に多いというのは納得です。煙が充満する前に、電源が消失し照明が消える前に、避難行動を開始することの大切さを実感しました。
防災備蓄倉庫
大きなスタジアムの観客席の下が広大な備蓄倉庫になっています。当日は能登の方へだいぶ物資を送っていたため、物資は少なめでした。トラックが接舷できるプラットフォームや、パレットに乗せられた物資を手前から取ると奥の物資が前にスライドするラックなど普通に物流倉庫としても優秀です。
普段は別の用途で使われる施設に防災としての役割を持たせることは、インフラ整備の大きなヒントになるのではと感じました。
アラート防災セミナー
一通り、体験と見学を終えたあと、アラート防災セミナー。アラート(ALERT)とは令和6年能登半島地震のような緊急災害のことです。講師の方は、南海トラフ地震で甚大な被害が予測されている和歌山からお越しの方でした。歴史的に見ても、東南海トラフ地震は必ず起こる、しかも近いうちにというお話しからはじまりました。講師の先生は大規模災害に備えて自宅に大量の備蓄をしているそうです。カセットボンベや灯油、ガソリンまで備蓄しており、それって逆に危なくね?みたいなツッコみが入っていました。また食料危機に備えて農業もしているなど参政党員みたいなこともおっしゃっていました。
ライオンズクラブのアラート活動というのは大規模災害が起こったときに、現地に赴き支援活動を行うのですが、東南海トラフ地震のようなほぼ全国規模の大災害が起こった場合は、救助や支援をする人よりも、救助や支援を必要とする人の方が多くなると講師の方がおっしゃっていました。私は小野ライオンズクラブのアラート委員長をしていますが、いざ災害が起これば子どももまだ小さいですし、家庭や仕事を守るだけで精一杯になるだろうと常々思っていました。
しかし大災害が起こったとき、せめて自分の身の回りだけは、多少救助や支援が遅れても何とかやって行けるだけの準備があればよい、それもアラート活動だと。そして最低限それができないと、他者を助けることはできないと、講師の先生がおっしゃった事を聞いて、ものすごく腑に落ちました。